発達障害と日常のメンタルケアーメモのちからー

心のケア

発達障害を持つ方の多くが日常の生活の中で、特に対人関係において苦労されていることが多いと思います。

私自身も会話の輪の中に入り込もうにも、文字通り何を言っているのか分からないという根本的な問題から、孤立感を感じることは少なくありません。

そんなことが日常茶飯事ながらも心折れずに日々メンタルを保ち続けています。

今回は発達障害当事者である筆者の経験をもとに、発達障害者が日常生活でメンタルのバランスを維持し続けるためのヒントを提案したいと思います。

気持ちを吐き出す手段としてのメモ

これは私のこれまでの人生、そして現在進行形で私を支えてくれている方法です。

やり方は至ってシンプル。

自分の中にある感情をノートに書き出すだけ

たったこれだけです。

ただ紙に書くだけで心が軽くなるわけ…

あるんです!

感情を無視するとどうなるか

人間は色々な感情を抱く生き物です。

時に人には決して言えないような感情だって発生します

けれども、そうした感情を見て見ぬふりして抑え込んでしまうと、無意識に自分の中に蓄積されてしまいます。

その結果、潜在意識の中でネガティブな感情が侵攻してしまいます。

そうすると、普段意識していなくても、なんだかモヤッとした感じがついて回ります。

それが日々の生活を幸せにしていくための行動のブロックになってしまうのです。

自分になら吐き出せる感情

私自身、過去に家庭や学校関係でかくかくしかじかありました。

いつか皆さんの参考になるよう書きますね。

そこで自分でも認めたくないような醜い感情を抱いてしまいました。

こうありたいと願う自分と、そうすることが困難なほど苦しい現実の中での心の葛藤で毎日が苦痛でした。

「こんなことなら、いっそ消えてしまいたい。けど迷惑を掛けるわけにはいかない」なんて思っていました。

誰にも自分の中に沸き起こるやり場のない感情を吐き出せるはずもありませんでした。

が、いたのです。

吐き出すことのできる相手が。

それは、自分自身です。

あなたを一番近くで見ているのはあなた自身です。

あなたがどんな状況の中、一生懸命生きてきているのか。

心の中に沸き起こる感情の理由。

どんな感情を抱いているのか。

全て知っているのは、他の誰でもないあなた自身なのです。

なぜメモすることが効果的なのか

感情は目には見えません。

形や感触、色があるわけでもありません。

そうしたものを「文字」というツールを用いて表現することで、自分自身と一度切り離すことができます。

感情とは得体の知れないクリーチャーのようなものです。

寄生されている時にはその正体に気づくことができません。

感情に飲まれているうちは、感情にコントロールされてしまいます。

けれども、その正体を掴むことで、どう対処すれば良いのか策を考えることができるようになります。

自分の中にある感情を書き出すということは、感情という生き物を自分自身から一度切り離して、その正体を認識するための作業だと言えそうです。

私は、醜い感情を一度紙に全て偽りなく書き出すことでその感情と自分を一度切り離しました。

文字になった時点で、その感情は一度あなたから離れているのです。

完全にスッキリ心が晴れたと言わずとも、幾分かは楽になると感じます。

専門用語では「外在化」と呼ぶそうですよ。

おすすめ方法

おすすめは、いつでも書くことができるようにメモ帳を持ち歩くことです。

必要な道具は小さなメモ帳カラーペンのみ。

ペンは一本5色入りのペンを使用しています。

黒だけだと、うまく感情を表現できないからです。

ノートに関しては、なんでも良いですが持ち運びやすさで言えば、小さなメモ帳サイズのものが良いです。

私はダイソーのメモ帳を愛用していますが、コスパ的にも最高です。

3冊入って100円なのでケチらず使えます。

というのも、感情のビッグウェーブの到来の有無に関わらず、ADHDの筆者は日頃から頭の中が多動なのです。

常に色々な考えが思い浮かぶのですが、これを放っておくと本当に自分が何を考えているのか、何をしているのか分からなくなります。

そのため、あまりに頭の中がお祭り状態の時は、これもメモして一度自分から切り離して眺めて見たりします。

また、スマホのメモ機能でも代用可能ですが、筆者は感情をより表現する際に筆跡やペンの色も非常に有効な手段になっていると感じているので、手書き派です。

これはお好みだと思いますが、やはりスマホでの文字入力だとどこか感情がすり抜けてしまう感じがします…

まとめ

日常で感じるストレスと、沸き起こる感情をどう処理していくかが、心のバランスを維持するためには重要です。

発生した感情を無視するのではなく、ぜひ文字にしてみてください。

感情に飲まれないためには、その感情の正体を掴むことが第一歩です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました