ADHDの強みとしてクリエイティブな発想がよく指摘されます。
普通じゃないと周囲の人から揶揄される特性も、
環境によっては才能になります。
この特性ゆえに、芸術分野などのクリエイティブな職業との相性が良いともいわれています。
今回はその一例として漫画家という職業を取り上げます。
漫画家としてデビューするまでの道のりから、求められるスキルまで解説していきます。
漫画の基礎を学ぶ:スクール
漫画の基礎を学ぶに際して
独学と通学の2つの選択があります。
学校では漫画を描くための
知識や基礎的なスキルを取得することができます。
またプロの漫画家や編集者の講師陣から
アドバイスを受けることができるというがメリットです。
さらに分からないことをすぐに聞くことができるため、
技術の取得スピードも速いでしょう。
さらに業界とのつながりもあるため、情報が入りやすいこともメリット。
知識や技術を早く身につけたい人や
現時点での作品に自信がない人にはおすすめです。
独学よりも確実かつ効率的に力をつけていくことができます。
独学
金銭面や時間の制約などで通学が難しい人もいるでしょう。
そんな方は独学という道もあります。
通学に比べれば時間はかかりますが、
現在はSNSやYoutubeなどでもイラストの描き方など
豊富な情報が見られます。
最大のメリットは無料で好きな時に勉強できること。
学校とは違いフィードバックを得る場が少ないので
積極的に周囲の人に読んでもらったり、
SNSに公開してみると良いでしょう。
新人賞からデビューする
新人賞を取ることは漫画家として世間にその名を知らせる第一歩でしょう。
この賞の目的は、出版社が才能ある新人を発掘することです。
そのため実際に編集者に作品を読んでもらえることがメリットです。
大賞やグランプリ受賞者には担当編集者がついてデビューできることもあるため
漫画家の卵の多くが通る道でしょう。
出版社への持ち込み
こちらは漫画を実際に出版社に持ち込んで、自分の作品を売り込むという方法。
少し勇気がいりますが、実際に編集者から生のフィードバックをもらえるため
自身の作品に磨きをかけやすいでしょう。
さらに指摘をもとに修正して何度も持ち込むことで
漫画家デビューのチャンスが近づいていくでしょう。
一つ注意点としては、必ずアポを取ってから出向くこと。
漫画家の仕事内容
漫画家の仕事内容は大きく5つに分類することができます。
1:プロット
プロットは、世界観やキャラクターの性格設定やストーリーの構成をまとめる作業です。
2:ネーム・絵コンテの作成
実際にコマ割りしたページの中に吹き出しや、ストーリーの流れを落とし込んでいきます。
漫画の設計図ともいえ、ここでさらにストーリーを固めていきます。
3:下書き
ネームに沿って鉛筆で原稿用紙に下書きをしていきます。
4:ペン入れ
異なる特性のペンを使い分けて下書きをなぞっていきます。
【枠線びき→吹き出し→キャラクター→背景】の順になぞっていきます。
5:最後にベタ塗りなどの仕上げをしていきます。
ここまではアナログでの作業でしたが、
近年ではデジタル化の影響もあり、仕上げ作業は全てコンピュータで行う人も少なくありません。
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