最強の防御スキル「開き直り法」とは?

心のケア

対人関係のストレスを抱えている人は少なくありません。

発達障害を持っている人の場合、マイノリティの人たちが簡単にできることが難しく感じることも多いです。

その結果、お仕事の遅れや、周囲への迷惑をかけてしまうことへの後ろめたさなどを抱えてしまいがち…

「自分はできないんだ」「申し訳ない」なんて自分を責めてしまい、毎日生活していくことがしんどくなってしまいますよね。

でも、そんなしんどさを少しでも軽減できれば日常は今よりもっと明るくなります。

今回はその方法の一つとして開き直り法についてご紹介していきます。

「開き直る」の定義は?

そもそも「開き直る」の定義はなんでしょう。

精選版 日本国語大辞典によると、

態度を改めてまじめに応対する。きっとしていずまいを変える。また、観念してふてぶてしい態度をとる。居直る。

「真面目に応対する」から「ふてぶてしい態度をとる」まで意味があり、なんともとらえ難いですね…

多くの人が抱いているイメージとしては、何か非があってもそれを悪びれることなく堂々としている様があるのではないでしょうか?

開き直り法とは?

では実際にこの「開き直り法」とは一体なんなのか解説していきます。

これは至ってシンプル。

できないことをできないと認め、それを当たり前のこととして受け入れること

当たり前のこととして捉えるという点がポイントです。

人は何か理想を掲げて、その理想と実際の状態とのギャップを直視した時にダメージを受けます

その原因の一つが実際の状態を捉えきれていないことがあげられます。

まずは、自分にとって不得意なことがある、という事実を受け入れましょう。

それを当たり前のこととして受け入れることが重要です。

実際そうなのですから。

自分が自分の苦手なことを受け入れることができた時、それに対する他者からの批判や文句は気にならなくなります。

なぜか?

それは、批判してくる相手が

自分の弱みを攻撃してくる人から

「当たり前のこと」に対して一生懸命文句をいうことに時間を使っている不思議な人

という見方に変えることができるからです。

不得意なことへの執着を手放す

どういうことかと言いますと、

私たち、脳にクセのある人たちは得意・不得意のギャップが非常に大きい傾向があります。

そして得意なことよりも不得意なことの方が目立ってしまう傾向にあります。

この不得意なこと、どうにかしてカバーしようとハッスルしてしまう人も少なくないのではないでしょうか。

筆者はしてしまう人間でした。

ですが、私たちの得意・不得意は脳のクセによって作られています。

根本的に不得意なことが得意になる可能性は低いです。

そうした事実を度外視して、不得意なことに多くのエネルギーと時間を費やしてしまうと、

掛けた資源に対しての成果が見えづらく、自分はこれだけやってもできないのだと自分自身をなおさら追い込んでしまうことになりかねません。

あなたが誰よりも一生懸命に努力しているにも関わらず、です。

これは筆者の個人的な意見ですが、発達障害を抱える人の中には、どうにかして自分自身の能力を健常者と同等のものに持ち上げようとかなりの努力をする人もいます。

そうした人々はとても向上心が強く、どれだけ芽が出なくでも、周囲に認められなくても、懸命に不得意なことを得意に変えようと奮闘します。

ですが、もう一度言います。

発達障害は脳のクセです。

劣っているわけでも、病気であるわけでもなく、私たちの個性なのです。

私たちには、それぞれ不得意なこともありますが、もちろん得意なこともあります。

そして得意なことでは、マジョリティの人々にも劣らない、あるいは卓越するような能力を発揮する可能性も秘めています。

そのため、不得意なことを一般レベルにまで持ち上げることを目標にするのではなく、

自分が得意なこと、これだけは大好きだと言えることにフォーカスすることが重要です。

こんなシチュエーションで使える!

予定時間に遅刻してしまった…

→時間の見積もりが激ムズなんやて。遅刻したって良いじゃないの、人間だもの。

同僚に比べて仕事を片付けるのに倍以上の時間がかかってしまう。

→いやいや、私のやり方があるので。私は私の仕事をやってるんです、これが私の時間の使い方なんです。

指示を覚えることができない。

→人間だもの。そんななんでもできると思ったら大間違いでっせ!完璧にやってほしいならロボットにでも頼んどきんさい!

周囲のイライラムードを感じ取ってしまった

→そんなセカセカして、お疲れ様です。もっとのんびりいきましょうや、私みたいに。

コツは?

上記の例から分かるように、少し余裕を持った態度で臨むことがポイントです。

周囲のスピードや心の余裕に左右されず、どんな状況であってもその一杯大きい心の器を持って、傍観している、というイメージです。

相手の一杯大きい器を持っている、というイメージを持つことで、どんなに相手がピリピリしていても余裕を維持しやすくなります。

おすすめ書籍

開き直った先に何があるのか。

そうです。

それをカバーする対策を立てるのです。

一度自分がどうしてもできないことの存在を認めれば次へ進むことができます。

わたしたち、脳のクセつよ組には日常で生きていくためのライフハックが必要です。

そんなライフハックが満載の書籍、

借金玉さんの『発達障害サバイバルガイド』をおすすめしたいと思います。

本書では、筆者の波瀾万丈な人生経験を通して得た47のライフハックを、体験談を織り交ぜながら紹介しています。

暗くなりがちな発達障害に関するトピックですが、本書は借金玉さんのポジティブな語り口や考え方から楽しく読み進めていけました。

きっとあなたにとって大切なライフハックも見つかるはず。

困った時の辞書のように一冊持っておく価値ありです。


開き直って堂々と生きていこう

今回は、ストレスへの対処法として「開き直り法」をご紹介していきました。

できないことを受け入れる

自分自身がその第一人者になる。

それを当たり前のこととして受け入れることで、周囲の反応をうまく流すことができるようになるのではないでしょうか。

今回の記事がご参考になれば幸いです。

また次に記事でお会いしましょう。

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