近年、ADHD(注意欠落・多動性障害)やLD(学習障害)に関する認知が広がってきました。
理解が広まるにつれて、
どのように当事者の子供たちを教育していくかが課題となってきました。
定型発達の子供たちとは異なるものの見方をする発達障害の子供たち、
同じ教育を受けても理解しづらい。
けれども教え方を工夫するだけで、その子にも同じように知識を与えることができる。
定型発達の子供向けの教育に合わないと言うだけで最も重要な中身を得ることができず、
その子が将来的に社会の中で不利な立場に置かれるのは不公平だと思う。
発達障害の有無に関わらず誰もが教育の恩恵を受けることができる社会。
教育にはそんな社会を実現する力があるのではないでしょうか。
今回は、教育学部と特別支援教育の関連性を解説していきます。
教育学部ではどんなことを学ぶの?
一言で言えば、
教育に関する理論や実践を学ぶための学部。
教育の基本的な原理や方法、教育心理学、カリキュラム開発、教育行政、特殊教育、教育技術など、
教育に関する幅広い分野を学んでいきます。
基礎的かつ専門的な知識とスキルを身につけることができるため、
学生は将来教育関係の進路を目指してゆけます。
特別支援教育との関連性は?
教育学部では発達障害者の教育について学ぶことができます。
多くの教育学部では特別支援教育(特殊教育)やインクルーシブ教育
と呼ばれるカリキュラムが含まれています。
これらのコースでは発達障害を持つ子供たちの教育方法や支援方法について学びます。
さらに特別支援教育の分野では
発達障害の基礎知識(各発達障害の特性と診断基準)や
その教育方法とアプローチについて学ぶことができます。
具体的には…
- 個別教育計画(IEP)の作成方法、特別な支援を必要とする生徒への指導法。
- 行動管理と支援技術
- 問題行動への対応方法や行動療法、支援技術の活用。
- 家族との連携
- 保護者や家庭との協力関係の構築方法。
- 法律と政策
- 障害者権利条約や特別支援教育に関連する法規制とその適用。
など直接的な教育方法以外にも様々なことを学んでいくことができます。
各大学によってどのようなことをより詳しく学んでいくことができるかは
異なるので、しっかりチェックしましょう。
特別支援教育について学べる海外大学は?
カナダ:ブリティッシュコロンビア大学
1:教育学部: Faculty of Education
特殊教育学科: Department of Education and Counselling Psychology, and Special Education,ECPS
2: シドニー大学
教育学部:Sydney School do Education and Social Work
特別支援教育:Special Education
3: メルボルン大学
教育学部: Melbourne Graduate School of Education
特別支援教育:Special and Inclusive Education
まとめ
教育学部では、特別支援教育コースなどを通じて
発達障害を持つ子供たちが最大限の能力を発揮し、
自立した生活を送るためのサポートができる専門知識とスキルを身につけることができます。
脳の特性の有無に関わらず、
誰もが教育の恩恵を受けることのできる社会にしていきたいですね。
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