スイカに塩を振って食べるとより一層甘く感じる
そんな話は有名ですね。
しかし、なぜ甘いスイカに塩を振ると甘く感じるのでしょう。
塩キャラメルもその一例ですね。
異なる味のものを混ぜるとより美味しい。
今回はこの不思議な現象の名称とそのタイプについて解説していきます。
似た者同士を組み合わせてより美味しく感じる味は?「相乗効果」
昆布と鰹節で出汁をとると単独で出汁をとるよりも一層旨みが強くなります。
こうした同質の味を持つ2つの物質を混ぜ合わせた時、単独の味よりも一層美味しくなる味の変化を「相乗効果」と呼びます。
正反対の味がタッグを組んだ!「対比効果」
お汁粉に塩をかける、塩キャラメル、桜餅…
甘じょっぱいの正体
それは「対比効果」!
味の異なる2つの物質を同時に、または継続的に与えたときに一方の味が引き立たされる現象です。
一つの味を、または互いを打ち消しあっちゃう…。「抑制効果」
お酢と砂糖を合わせると互いの強さを抑え、まろやかな寿司酢ができますよね。
このような味の異なる2つ以上の物質を混ぜたときに、1つあるいは全ての味が弱く感じる現象を「抑制効果」と呼びます。
一方の味を弱める例ではコーヒーや紅茶に砂糖を入れると「苦味」が抑えられることが挙げられます。
あれ、水が甘く感じる…?「変調効果」
塩を舐めた後に水を飲んでみると、あら不思議
さっきまで無味だった水にほのかな甘みを感じる
もちろん砂糖なんて入っていません
この現象を「変調効果」と呼びます。
先に口にした味の影響で後で食べる食べ物の味が異なって感じる現象を指します。
「ご飯を食べる時は薄味のものから」なんてよく言いますが、料理本来の味を正確に感じてほしい料理人の思いが感じられます。
確かに濃い味のお料理から食べてしまったらその後の薄いお料理本来の味か感じづらくなってしまいますもんね。
激辛好きはこの現象のせい?「順応効果」
辛いものが好き
四川麻婆豆腐、坦々麺、辛ラーメン、蒙古タンメンの北極…☆
それだけじゃ物足りず、一味に七味、山椒をちょい足しちょい足し…
「あれ、もう一瓶なくなっちゃった」
辛いものにハマってから辛さを追い求め、日に日に増していく辛味
当初の辛さでは満足できない舌になってしまった!
こんな現象を「順応効果」と呼びます。
ある一定以上の強さで長時間味わっていると、その味を感じる基準が上昇することを指します。
味を感じるハードルが上がることをイメージすると分かりやすいかもしれませんね。
辛いものが苦手だったキュリは受験期のストレスを境に辛いものハンターに変身したワ。
あなた麻婆豆腐人スプーンごとに一味唐辛子かけてたもんね。
不思議と食べ続けてると前ほど辛く感じなくなったのよ
いろんな味を楽しもう!
似たもの同士、正反対のもの、強い味の後は別の味に感じる現象…
味の世界はまさに科学の世界
合わせ方次第で無限の味が生まれるなんてワクワクしますね。
みなさんも自分だけの味を発見してみてくださいね。
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